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知る人ぞ知るりんごの名産地。
豊田地区は、山形市西部に位置する中山町の集落です。
山形の「中山町」と聞いて、NHK朝ドラ「おしん」を思い浮かべた方も多いかもしれません。明治・大正・昭和を生きたおしんの激動の人生の舞台になりました。周囲をぐるりと低い山々に囲まれ、麓に田畑と民家が広がる。現代でも、昔ながらのどこか懐かしい田園風景を残した地域です。
沿道には「すももとおしんの里」の看板。
すももの産地としてアピールですが、実は、りんご栽培の歴史も古く、歩いてみてもリンゴ畑があちこちに。此処、豊田は知る人ぞ知る山形のリンゴの産地でもあります。
りんご専業農家・井上農園
中山町のりんご農家、井上農園はリンゴ一筋のりんご専業農家。すべてのパワーをリンゴに注ぎます。剪定を終え 無事に花が咲き、実を結び、大きくなれば、日を当てるための玉回しと葉摘み。美味しいりんごを育てるための作業は、休むことなく続きます。
そして待ちに待った収穫の時期。お盆過ぎの「早生ふじ」から始まり、「秋陽」「シナノスイート」「王林」「ふじ」と切れ目なく続きます。
ふじはリンゴのお尻の部分を透かし、蜜の入りを見極めてから収穫。完熟を見極める目があってこそ、毎年美味しいリンゴが収穫されるのでしょう。
爽やかな酸味と甘みの王林
見た目も爽やかなグリーンのりんご「王林」。”リンゴの王様”の意味を込められたこのりんごは、黄リンゴの代表格です。爽やかな酸味と甘みでサクサクとした食感です。