鮮やかな黄色が特徴のたもぎたけは、北海道や東北に自生していたきのこです。夏の森林に限られた時期だけ現れ、栽培することが難しいきのこだった事から、かつては幻のきのこと呼ばれていました。このたもぎたけが健康食品として注目を集めています。

たもぎたけは、糖質・たんぱく質・植物繊維が豊かでビタミンＢ郡・アミノ酸・β－グルカン（β1,3-グルカン）やセラミドなどさまざまな栄養素が含まれています。特にβ－グルカンは、健康食品として有名なきのこアガリスクの数倍含まれているとも言われています。

ほかのきのこと比べてもナイアシンが特に多いのが特徴です。最近ではエルゴチオネインの含有量が多いことが発見されて、美容効果の面も注目されています。

β－グルカン

β－グルカンは免疫力を高めてくれる成分です。免疫力を高めることにより身体の中に侵入した細菌や異物を排除したり、仮に感染したとしても発病を抑制する効果を与えてくれます。そのため、がんなどの腫瘍を抑える効果が期待できるという研究があります。また血糖値を下げたり、利尿効果、血圧調整、血中コレステロールと中性脂肪値を低下させる作用等があり生活習慣病の予防、アレルギーを鎮めるとも言われています。

セラミド

セラミドは、もともと皮膚の組織のひとつで、肌の角質層の細胞と細胞の隙間を埋めてつなぎ合わせている脂質の約半分を占める主要な成分です。皮脂膜をはじめとした肌の脂質は、水分の蒸発を防ぎ、外的刺激から肌を守る重要な役割をしています。アトピー肌や敏感肌は、一般にセラミドの皮脂分泌が低下した状態です。たもぎたけにはセラミドが多く含まれており、アレルギー体質改善や美肌効果が期待できると言われいます。